ご訪問ありがとうございます。
松本市在住のじゅりいです。
現在、松本市では「セイジ・オザワ松本フェスティバル2019」が開催されています。
先週のことですが、期間中に開催されていましたオペラ「エフゲニー・オネーギン」を鑑賞してきましたので、その様子を記事にしたいと思います。
場所はまつもと市民芸術館で開催されました。
人生初のオペラ鑑賞、楽しんできましたよ✨
※鑑賞時の規約で撮影・録音などは一切できませんので、鑑賞した感想やらその他を記載します。ネタバレ的なものも含まれますのでご承知の上お読みください。
セイジ・オザワ松本フェスティバル
1992年から、毎年8月下旬~9月上旬にかけて松本市で開催されております。
以前は「サイトウキネンフェスティバル」という名称で行われていましたが、2015年以降、「セイジ・オザワ松本フェスティバル」と名称が変わりました。
⇩詳細はこちらのページをご覧ください。
セイジ・オザワ 松本フェスティバル 公式サイト | セイジ・オザワ 松本フェスティバル
毎年地元で開催されているこのフェスティバルですが、私は一度も観に行ったことがありませんでした。
「チケットが取れない」「お高い」というイメージが強かったので(;´∀`)
職場の上司の話によると、地元松本の小中学校の生徒は、学校の行事としてフェスティバルを鑑賞しに行くらしいです。何と贅沢な!!
期間中は、このような青い旗が町中に飾られます。
会場であるまつもと市民芸術館の中にも同様の旗がありました。
オペラのチケット
今回、オペラを観に行くことになった経緯をここで釈明しておきます。
妹の務めている会社で数枚招待チケットが配られたそうで、それを運良く妹がゲットししました。
チケットはペアチケットで、現在妹の旦那さんが単身赴任中ということもあり、これまた運良く私を誘ってくれた、という経緯です。
通常なら1枚26000円もするチケットですので、自腹切って購入することはまずありません(というか、経済的に無理!)
様々な幸運が重なり手に入ったチケットですので、平日でしたが有休を取ってありがたく鑑賞させていただくことにしました。
⇧S席相当のチケットでした。記念にパシャリ。
チケットには「セイジ・オザワ松本フェスティバル」のパンフレット引換券もついており、1部2000円するパンフレットもゲットです!
このオペラはSS席まであり、SS席は30000円ですって(゚Д゚;)
オペラを鑑賞するのに、ドレスコードあり?
妹から「ドレスコードがあるかもしれないから、ワンピースとか着ていった方がいいかも」と言われていましたので、私も結婚式の2次会のような服装で出かけました。
実際行ってみると、きれいめな格好の人が多かったのは事実ですが、「ドレスコードあり」というほどではなかったかな(;^_^A
さすがに、Tシャツ短パンサンダル、みたいな人はいませんでしたけどね。
オペラ開演前は、ワインが飲み放題
フリードリンクなのかと思いきや、ワインのみ飲み放題でした。
私も妹も車で来ていましたので、ワインは賞味できず・・ちょっと残念(>_<)
⇧こちらはワイン以外のドリンクコーナーですが、有料です!!
ソフトドリンクも有料・・なぜワインだけ飲み放題??
まつもと市民芸術館内は、オペラ会場入り口までは誰でも入ることができました。
なので、オペラを鑑賞しなくてもフェスティバルのグッズだけ買いに来ることも可能です。
オペラ「エフゲニー・オネーギン」を鑑賞
チャイコフスキー作のオペラ「エフゲニー・オネーギン」。
私はこのオペラのことを全く知りませんでしたので、最初にこの名前を聞いた時は、「え?何?ネギ?」と、アンパンマンに出てくるネギーおじさんを連想してしまいました。
⇧ネギーおじさんについてはこちらをどうぞ。
エフゲニー・オネーギンは男性の名前です。
オペラ「エフゲニー・オネーギン」のものすごくざっくりしたあらすじは、
「オネーギン、一度ふった女性に数年後アタックするがふられる」
・・・ざっくりしすぎて何だか分かりませんね(笑)
ロシア語上演でしたが、劇場の左右に字幕が出ましたので、問題なく鑑賞できました。
また、まつもと市芸術館の舞台は6度の傾斜がついているので、舞台奥もとっても見やすいのです。
傾斜がついていて、役者さんは歩きにくくないのかな?とは思いますけどね・・
オネーギン役の役者さん、体調不良?
今回のオペラにオネーギン役で出演する予定だった役者さん(マリウシュ・クヴィエチェン)は、7月下旬に降板が決定しており、代役としてレヴァント・バキルチが出演することになっていました。
期間中、オペラは3回上演されたのですが、代役のレヴァント・バキルチさんも体調不良となり、1回目と3回目はこれまた代役の大西宇宙さんが出演されたようです。
私が観に行ったのは2回目の上演だったので、オネーギン役はレヴァント・バキルチさんでした。
エフゲニー・オネーギン 第1幕
あらすじは、エフゲニー・オネーギン (オペラ) – Wikipediaより引用しています。
第1場 ラーリン家の庭
1820年ごろのロシアの辺境の農村。この地の女地主ラーリナ夫人には2人の娘がいる。姉のタチアーナは物静かな読書好き、妹のオリガは陽気な社交家だ。屋敷の庭に置いたテーブルでジャム作りに勤しむラーリナと乳母のフィリピエヴナの耳に、2人の娘たちの歌声(二重唱『恋と悲しみの歌は林の向こうから』)が届いている。そこへラーリン家の領地内に住む農民たちが歌を歌いながら(合唱『歩き通しで足が痛いよ』)野良仕事から帰って来て、ラーリナに飾った麦の束を捧げ、感謝の言葉を述べる。喜んだラーリナが彼らに休むように言うと、農夫たちは歌い踊り始める(合唱『小さな橋の上で』)。やがてラーリン家と親しいレンスキーが、新たに隣の屋敷に住むことになったオネーギンとともに現れる。かねてから恋人同士だったレンスキーとオリガは会えた事を喜び合う。タチアーナはオネーギンを一目見るなり運命の人が現れたと感じ、恋におちてしまう。オネーギンはタチアーナに興味を示して話しかける。フィリピエヴナはタチアーナの様子から、彼女の気持ちに気づく。
一度家を訪ねてきただけで恋に落ちてしまうなんて、青春ね~、この偏屈男のどこがいいんでしょう、なんて思いながら鑑賞していました。
第2場 タチアーナの寝室
寝る時間となっても、タチアーナは興奮してとても寝付くことができない。フィリピエヴナに若いころの恋愛体験を聞かせてくれとせがむが、フィリピエヴナが語るのは恋愛とは無縁の古臭い嫁入りの思い出話ばかりで、タチアーナは興味が持てない。フィリピエヴナが立ち去った後、タチアーナはオネーギンへの思いを手紙にしたためはじめる(アリア『私は死んでもいいの』 – 「手紙の場」として有名な名場面)。はじめこそ書きあぐねるものの、やがて一気に情熱的に書き上げる。そして朝。現れたフィリピエヴナに、タチアーナは孫を通じて手紙をオネーギンに渡してくれるように頼む。
恋文を書くシーンが思いのほか長かったです。
ネグリジェ姿での、タチアーナの歌唱が素晴らしかった✨
第3場 ラーリン家の庭の一隅
庭の茂みの向こうから農民の娘たちの歌声が聞こえている。自分の手紙を読んでオネーギンはどう思っただろうか、と考えているタチアーナの前に、出し抜けにオネーギンが現れ、彼女を動揺させる。オネーギンは手紙をくれたことに一応の礼を述べるものの、自分は家庭生活に向かない人間であり、タチアーナのことも妹のようにしか思えない、と告げ、あなたは自分を律することを学ぶべきだ、とも諭す。冒頭の娘たちの合唱が再度聞こえてくる。
ラブレターをくれた女の子に説教とは、何様なの!?やっぱり変な男!
~休憩~
第2幕
第1場 ラーリン家の広間
それから数ヵ月後のラーリン家の広間。タチアーナの「聖名祝日」の宴が開かれている。ラーリナ夫人が招いた近隣の地主とその家族、縁者たちが、軍楽隊の生演奏とふるまわれた料理を楽しんでいるが、そうした光景もオネーギンには田舎くさくて無粋なものと感じられ楽しめない。オネーギンは自分をこの会に誘ったレンスキーへの腹いせに、オリガをダンスのパートナーに指名し、レンスキーの不興を買う。やがてフランス人のトリケが現れ、タチアーナの美しさを讃える歌を披露し、一同はそれにやんやの喝采を浴びせるが、なおもオネーギンの機嫌は直らず、レンスキーがオリガと踊る約束をしていたコティヨンまでオリガと踊ろうとする。激高したレンスキーは激しい言葉でオネーギンを罵り、決闘を申し込む。オネーギンは申し出に応じ、一同は騒然とし、タチアーナとオリガは泣き崩れる。
パーティーのシーンなので、ドレスアップした男女が楽しそうに歌い、飲み、食べています。女性のドレスは「ザ・ドレス」な感じのふわっふわな衣装で素敵✨
招待してもらっておいて「田舎臭くてつまらない」とか、何言いだすのこの男は!!しかも誘ってくれた友人レンスキーに腹いせとか、どうかしてるわ(>_<)
ちなみに、1回目の上演では、出演者の子どもが走るシーンで転んでいたらしいです・・・舞台に傾斜がついているから大変よね💦
第2場 水車小屋・冬の早朝
決闘の場所とされた早朝の水車小屋。レンスキーは自らが連れてきた立会人のザレツキーと共にオネーギンが現れるのを待っているが、約束の時間となっても彼は姿を現さない。レンスキーは人生とオリガへの未練を吐露する(アリア『わが青春の輝ける日々よ』)。やがてオネーギンが立会人のギヨーと共に姿を見せる。オネーギンとレンスキーはここに至ったいきさつに後悔の念を覚えながらも、促されるままにピストルを手に向かい合って立つ。銃声が響き、レンスキーが倒れる。ザレツキーがレンスキーの死を確認すると、オネーギンは恐怖のあまりその場にうずくまる。
何てことでしょう・・全く非のないレンスキーが撃たれてしまった。
第3幕
第1場 サンクトペテルブルクの大舞踏会
それから数年後のサンクトペテルブルクのある貴族の邸宅での舞踏会。オネーギンは決闘の後の数年間を外国での放浪生活のうちに過ごし、その後帰国してこの舞踏会に顔を出したのだったが、未だレンスキーを死なせたことへの呵責の念に苛まれており、心満たされぬ日々を過ごしていた。洗練された、上品ないでたちの客たちはポロネーズ(『エフゲニー・オネーギンのポロネーズ』として単独で演奏されることも多いオーケストラ曲)を踊り、それを終えるやそこここにいくつもの話の輪を作るが、場に馴染めぬオネーギンは一人でいる。やがてグレーミン公爵が夫人を伴って姿を現す。一同は夫人の美しさに目を奪われ、口々に彼女を讃えている。オネーギンは程なく公爵夫人がタチアーナであることに気づき、タチアーナも客がたたいている陰口からオネーギンの存在に気づく。オネーギンがグレーミンに彼女との間柄について問うと、タチアーナは自分の妻であり、自分の寂しい日々に光を投げかけた大切な存在だと、グレーミンは語る(アリア『恋は年齢を問わぬもの』)。オネーギンはグレーミンによってタチアーナに紹介される。かつての彼女からは想像もつかない、気品に満ちたタチアーナの様子に、オネーギンはたちまちに惹かれてしまう。
このシーンで、オネーギンがグレーミン公爵の親戚だと判明。
数年間、働かずに放浪できたのは家がお金持ちだったからだったのね!!
第2場 グレーミン公爵邸の一室
部屋着姿のタチアーナがオネーギンから手渡された恋文を手に困惑していると、オネーギンが入って来る。あなたはかつて自分を拒絶しておきながら、なぜ今になってこのようなことを、目的は財産か名声か、とオネーギンを非難し、自分はすでに結婚した身だ、とオネーギンを拒むタチアーナ。しかしオネーギンはなおもタチアーナの手を握り、抱きしめようとする。タチアーナはいっそう強い調子でオネーギンを拒絶し、部屋を後にする。一人残されたオネーギンは呆然と立ち尽くす。
オネーギン、一度ふった女性にまさかのラブレター。スゴイなこの人(;^_^A
しかも、タチアーナは結婚しているのに、しつこさがまたスゴイ(笑)
結局はふられましたが・・・そりゃそうですよね。
オネーギンのダメ男ぶりがよく分かるオペラでした(;´∀`)
オペラの役者さんの歌唱力と、オーケストラの演奏が素晴らしく、最後まで舞台にくぎ付けで鑑賞しました!!
(近くの席からイビキが聞こえたのはここだけの話)
オーケストラピットも少しだけ見えましたが、よくあんな暗い場所で演奏できますよね✨しかも歌と息ピッタリ!もう圧巻でした。
おわりに。
オペラ鑑賞、これが人生最初で最後かもしれません。
貴重な機会を与えてくれた妹には感謝しかありませんね。それと、オペラ鑑賞中子どもたちの面倒を見てくれていた旦那さんにも感謝✨
久しぶりに子ども抜きで、集中して芸術鑑賞できたことが何よりありがたかったです。
セイジ・オザワ松本フェスティバルは9月7日まで開催されていますので、松本にお越しの際はぜひ!!
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
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