訪問ありがとうございます。
じゅりいです。
今回は、だいちゃん妊娠中の話です。
約10ヶ月という妊娠期間中は、予期しないことがいろいろと起こるものです。
妊娠期間は長いようでいて短く、とてもかけがえのない時間なのですが、その間にまさかのトラブルが起こることもあるんですよね(;´Д`)
私の場合は、それが親知らずの抜歯でした。
そもそも、妊娠中って抜歯しても大丈夫なの?という不安もありました。
「なぜあの時だったんだ!?」と今でも不思議ですが、こういうこともあるという一例として見ていただければ幸いです。
私の親知らずの状況
まず、妊娠時の私の親知らずの状況についてです。
右上、左下:抜歯済み
右下:存在しているが生えていない
左上:生えかけていた
抜歯済みの親知らず
左下は学生時代に抜歯し、右上は就職して2年目くらいに抜歯しました。
両方とも生え始めに違和感を感じ、歯医者へ行きました。
特に虫歯になったりしたわけではないのですが、親知らずが他の歯を押して歯並びに影響すると言われたので抜くことにしました。
女性はアゴが小さい人が多いので、親知らずは抜いてしまった方が歯並びに影響しなくていいですよ、と言われたのを覚えています。
私の場合、左下の親知らずは横倒しになっており、それが隣の歯をぐんぐん押していたので、抜歯以外の選択肢は無いに等しかったのですが(~_~;)
上の歯より下の歯の方が、腫れと痛みがひどかったと記憶しています。
左下の横倒し親知らずは、抜くというよりドリルで粉砕して取り出すという感じでしたので、おそらく切開痕が大きかったためでしょう。
生えていない親知らず
右下は全く生えてきません。
レントゲンで存在は確認しているので、あることにはあるようですが、アラフォーになった今でも何の音沙汰もありません。
このまま右下の親知らずを見ずに一生を終える可能性もあるのかも・・
生えないなら、それでいいですけど。
生えかけの親知らず
だいちゃん妊娠中に悪さをしたのが、左上の生えかけだった親知らずです。
この親知らず、しゃかちゃん妊娠中からずっと生えかけのままでした。
妊娠すると、市から「妊婦歯科健診」のチケットがもらえるので、それを持って歯医者へ行った時に「親知らずが生えてきているんですが、抜いたほうがいいでしょうか?」と聞いてみたのです。
すると、「痛みがないなら、このまま放置しておいても大丈夫ですよ」と言われたので、その時は何もしませんでした。
それからというもの、歯茎からちょこっとだけ頭が出ている状態が何年も続いていたのです。
左上の親知らず、本当に突然痛み始めた
痛み始めたのは、妊娠初期の11週目
11週目はつわりの真っただ中。
戻してしまうことはあまりなかったですが、ただただ気持ちが悪く、食欲も落ちて痩せてきていた頃でした。
そんな中、本当に突然奥歯に痛みを感じるようになりました。
最初は、「親知らずがまた生えてこようとしているのかな?」と思っていたのですが、痛みは強くなる一方。
一体何が起こっているのか、目視で確認しようと試みましたが、家にある手鏡では一番奥の歯のさらに奥は全く見えませんでした。
痛みを感じた次の日には、歯の痛みから頭痛も起こり、寝込んでしまいました。
食事にも影響
しゃべるのには支障なかったので、何とか仕事はできました。
しかし、食事をする時に口をあけると痛みが!!
痛くて大きく口を開けられなくなりました。
つわりで食欲減退していましたので、仕事には小さいおにぎりをいくつか持参していました。
しかし、この小さいおにぎりすら口に入れられないほど口が開かない(T_T)
お箸で細かくしてちょっとずつ食べるしかありませんでした。
痛みに耐えられず、歯医者へ
この痛みは尋常ではない!
職場上司に事情を説明して早退させてもらい、歯医者へ行くことにしました。
上司にも「そういえば、何となくほっぺが腫れてるね」と言われました。
虫歯でほっぺが腫れるというイラストは見たことがありましたが、自分がそういう状況になるとはつゆほどにも思いませんでした(;´Д`)
何か、恥ずかしい・・・(/ω\)
今回も妊婦歯科健診のチケットをもらっていたので、それを使って近所の歯科へ受診することにしましたが、予約時は「歯に痛みがある」ということは伝えておきました。
痛みの原因は、親知らずが生える痛みじゃなかった
痛みがあると事前に伝えてあったので、「妊婦歯科健診の用紙、一応お預かりしますが、場合によっては保険診療となります」と言われました。
それでけっこうです、早く診てください!と言わんばかりの勢いで、若干前のめりで診察室へ。
レントゲンは、妊娠中なので撮りませんでした。
先生が口の中を見ると、「あー、これだね。これは痛いでしょう」と言うので、「痛いです、親知らず生えてきているんですよね?」と返答。
すると、意外なことを言われました。
「うーん、ちょっと違うんですよね。生えてきたというより、歯茎が下がって歯が露出してきた、という方が正しいかな。あなたくらいの歳になると、親知らずが生えてくるってことはまずほとんどないんですよ。」
・・・え?そうなんですか??
歯茎が下がって歯が露出、とか、あなたくらいの歳になると・・、とか、けっこうショッキングなことを次々と言われ、痛みとショックとつわりの気持ち悪さで頭がボーっとなりました(=_=)
汚れが溜まって、炎症を起こしていた
いろいろとショックが重なりましたが、診察の結果、生えかけの親知らず周辺に汚れや歯石が溜まり、それが原因で歯肉が炎症を起こしていた、ということでした。
さらには、親知らずも一部虫歯になっていたらしいです。
ちゃんと磨いているつもりでしたが、一番奥の歯のさらに奥にはブラシがきちんと届いていなかったようです。
抜歯はせず、クリーニング。抜歯よりも辛かった!!
私が妊娠中で、麻酔や痛み止めを安易に使えないからということで、この日は親知らず周辺のクリーニングを行いました。
それがまた痛いのなんの!!!
炎症のある箇所をゴリゴリ・グリグリと器具で擦るので、これが頭に響くほどの激痛だったんです(´;ω;`)
麻酔ができないので我慢するしかないのですが、痛すぎて、涙が出ました。
痛くて涙が出るとか、そうそうないことですよね・・それこそ出産時くらいのものです。
出産前に、同レベルの痛みを経験してしまったのでした(涙が出るという意味で)
本当はその場ですぐにでも抜歯してもらいたかったけど、そうもいかないんですって。
妊娠中って、こういう時ほんと大変です。
保険診療になった
そんなわけで、妊婦歯科健診のチケットはこの回では利用できず、保険診療適用となりました。
初診+クリーニングで、約3000円。
「きれいになったから、腫れは2,3日で引くはずですからね」と先生に言われました。
はひ、どうも、ありがとうございました。
歯医者と産婦人科、連携取れず・・・
抜歯したいと伝えると、まず麻酔や薬のことを産婦人科にお伺いを立てる必要があると言われました。
妊娠中の人の抜歯は、妊婦健診を受けている産婦人科に問い合わせてから行うのだそうです。
そこで、私が通っている産婦人科の名前を出すと、
「えっ?!〇〇先生かー(~_~;)、あの先生ちょっと苦手でね、前にも妊婦さんの治療をする時に問い合わせたら怒られちゃったことがあって」
いや、それを私に言われても。と思いましたが、「そうなんですかー」ととりあえず聞いていました。
先生、いろいろと言い訳してどうしてもその産婦人科の先生と連携を取りたくない様子。
出産は、その産婦人科ではなく別の病院でする予定でいたので、その病院内にある歯科宛てに紹介状を書いてもらうことになりました。
(松本市は、分娩と妊婦健診を別々の病院で行うことが珍しくありません)
出産予定の病院内の歯科で抜歯
親知らず周辺をクリーニングしてもらって、次の日にはだいぶ痛みが引きました。
どんどん痛みが引き、1週間もすると全く痛くなくなったではありませんか!
でも、親知らずをそのままにしておく気はさらさらありませんでしたので、抜歯の意思はすっかり固まっていたのでした。
分娩予定の産婦人科で抜歯のことを相談
妊婦健診は、妊娠初期の2回ほど分娩予定の病院の産婦人科にかかります。
それがちょうど歯医者へ行った同じ週でした。
タイミング良く産婦人科の先生に相談することができ、これはラッキーでしたね。
親知らずの抜歯を行う予定があることを伝えると、妊娠初期の禁忌薬など丁寧に調べてくださりました。
「歯科で使用する麻酔や痛み止めで問題のありそうなものは特になさそうですから、大丈夫ですよ。念のため14週以降にしましょう。」と言われました。
産婦人科の診察終了後、紹介状を提出して歯科の予約も取っていきました。
1回目:診察と抜歯予約
受診したのは妊娠13週目。
この歯科では、レントゲン撮影やりました。
鉛の入ったワンピースみたいなものを着て撮影。医師によって方針が様々なんでしょうね。
診察で口内の様子を見て、「ああ、これですね」と。
私は早く抜いてもらいたくてソワソワしていたのですが、1回目は様子を診るだけで終了。
また、産婦人科の先生は「14週以降ならOK」と言っていたのですが、歯科の先生は「安定期に入ってからでないとできません」の一点張り。
医師って連携取るのが下手なのかしら?
抜歯の予約は、かなり先の安定期に入った20週目に行うことになりました。
そんなに先まで痛みが再発しない保証もなく、とにかく不安でした。
2回目:いよいよ抜歯
安定期に入り、お腹も目立ち始めた妊娠20週目に、2回目の受診となりました。
幸い、痛みは再発しなかったので本当に良かった!
やっと諸悪の根源がなくなると思うと、抜歯後の痛みとか全く心配に値しませんでした。
さっ、やっちゃってください!と、俎板の鯉よろしく診察台に横たわります。
歯茎に麻酔が注射され、麻酔が効いてきたところを一気に抜かれました(;´∀`)
ものの数分の出来事でした(笑)
親知らず、さようなら~( ´Д`)ノ
処方された薬
鎮痛薬として「カロナール錠500mg」
化膿止めの抗生剤として「セフジニルカプセル100mg」
疼痛時の頓服として「ロキソプロフェンナトリウム錠60mg」
が処方されました。
安定期の妊婦が内服しても問題ないと判断された薬です。
カロナールとセフジニルカプセルは、3日間必ず内服するように言われましたので飲みましたが、上手に抜歯してもらったためか頓服を使用するほどの痛みはなかったので、ロキソニンは使用しませんでした。
3回目:抜歯後の診察
抜歯後は歯茎が陥没するので、そこに汚れが溜まらないように気をつけなくてはいけないくらいで、生活には全く支障ありませんでした。
抜歯の1週間後に受診し、経過を診てもらって親知らずの引き起こした顛末は終了しました。
おわりに
本来なら、最初に受診した近所の歯医者で全てが完了するはずだった出来事が、妊娠中となるとこんなにも大変になるのだということがお分かりいただけましたでしょうか。
「親知らずを抜歯する」ただこれだけのことなんですけどね。
(医師同士の連携の悪さは、もっと何とかしてもらいたいものです)
結果的には、妊娠中でも抜歯することは可能で、薬も使えました。
それにしても、よりにもよってなぜ妊娠中に痛み始めたのか?
たまたまタイミングが悪かったのか、つわりで体が弱っていたからなのか、真相は闇の中です(;´・ω・)
右下に残っている1本は、私の歳ではもう生えてこないらしいので、このまま静かに歯茎の中で過ごしてもらいたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
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