訪問ありがとうございます。
4ヶ月のだいちゃんを母乳育児中のじゅりいです。
今日は、だいちゃんを生んだ時のことを書いてみようと思います。
だいちゃん出産~出産直後の出来事
妊娠中、特に何の指摘もされずに健診を通過してきただいちゃん。
「赤ちゃん元気で大きくなってますよ」
と毎回同じように産婦人科の先生に言われ、
「ま、何事もなく生まれるでしょ」
と、特に何の心配もしていませんでした。
ただ、私自身は尿糖や尿たんぱくが出てしまい、妊婦糖尿病の検査をしなくてはいけなかったりしたのですが。。(;^ω^)
こうして迎えた出産当日。
39週6日、出産予定日の1日前という、なかなかスケジュール通りの赤ちゃんでした。
朝、おしるしがあったので、病院に連絡を入れて受診しました。
それから数時間後、お産はぐんぐん進み、本陣痛開始から2時間59分というスピード出産!
しゃかちゃんの出産が約半日かかっていたので、
「今回はその半分の6時間くらいを想定していてくださいね」と助産師さんからも言われていました。
しかし、予想外のスピードに私の頭も体もついていけず、急激に押し寄せる痛みといきみにとても耐えられるものではありませんでした。
助産師さんと産婦人科医それぞれ数名が分娩室に入ってきて、
「落ち着いて!パニックにならないで!」
「しっかり深呼吸して!赤ちゃんも苦しいよ!」
と、指令を出してきます。
何とかその指示に従おうとするのですが、これが難しいのなんの。
いきんでーー!という指示がやっと出てから何度かいきむと、出てくるのは早かった印象です。
「赤ちゃん出まーす!」
あー、やっと出た(;・∀・)
という感覚があってから、
「おんぎゃ~おんぎゃ~」
と産声が聞こえるはずなんですが、
あれ?何も聞こえない。
カンガルーケア希望だったのに、赤ちゃんを連れてきてくれない。
足元に赤ちゃんがちらっと見えたけど、何だか肌が紫色・・・
分娩台の足元で助産師さんやお医者さんたちが何やらせわしなくなっているような・・
赤ちゃんはどうなってるの?
誰か教えてよ・・・
数分後、一人の助産師さんが来て、
「〇時〇分、女の子ね」
と言いながら、私の腕に名前入りのバンドを装着していきました。
「あの、赤ちゃんは?」
その助産師さんに聞いてみると、
「今小児科の先生が処置中です。後でお話があると思いますよ」
処置?一体何の?
出産を終えた安堵感は速攻消え、急激に不安に襲われました。
産声をあげないということは、まさか・・・?
処置ってことは、もしかして命の危険があるってこと?
何か重い障害があった?
いろんなことが頭をよぎっていきました。。
詳しい状況を聞きたかったのですが、その助産師さんは、
「先生から聞いてください」
としか言ってくれませんでした。
さらに不安が加速。。。
会陰の縫合が終わり、分娩室から人がいなくなりました。
悶々とした状態でいると、分娩時一番関わってくださった助産師さんが来てくれて、私の体を拭いたり、パジャマに着替えさせてくれたりしました。
その時に、その助産師さんが赤ちゃんのことを少し話してくれました。
内容はこうです。
●分娩時に酸素不足の状態が続き、赤ちゃんが苦しくなってしまった
●赤ちゃんの肺に羊水が残ってしまい、肺呼吸がうまくできない状態
●分娩時赤ちゃんが苦しんで、胎便をしていた
だいたいの状況は分かりました。
その後、小児科の先生が来て、同じような話をしてくれましたが、
「状況によっては、〇〇病院(国内有数のこども専門の病院)へ転院も視野に入れて治療していきます」
そんなに良くない状態なの?
説明義務でそのようなことを言わなくてはいけないんでしょうけど、かなり不安が掻き立てられました。
2時間ほど分娩室で休んだ後、病室へ移動。
その際、赤ちゃん(だいちゃん)が心配で心配で、ヨロヨロしながらNICUへ寄って様子を見ました。
赤ちゃんは、手の甲に点滴をされ、心電図・酸素飽和度・呼吸回数を計測するため、胸や足裏などにたくさんの機器が取り付けられていました。
採血をかかとからしたとのことで、かかとに絆創膏も貼ってありました。
そして、酸素濃度を高くキープしておくため、頭にすっぽりとヘルメットのようなものが装着されていました。
数時間前まで自分のお腹にいた赤ちゃん。。
何て痛々しい・・
出産する前までは、生んだらすぐに母子同室になるものとばかり思っていたし、NICUに我が子が入ることなど想像もしていなかったので、度重なるイレギュラーな出来事にもう頭がパンクしそうでした。
こらえきれずに涙が出てきました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、後日知らされた診断が、
「新生児仮死」
「新生児呼吸障害」
でした。
最初に「新生児仮死」と聞いた時には、
「生まれた時息してなかったんですか!?」
とビックリしたのですが、そういうわけではなかったです。
新生児仮死と診断されるには、「アプガースコア」の点数が関係していたのです。
新生児仮死の診断基準、アプガースコアとは?
アプガースコアとは、出産直後の新生児の健康状態を表す判定方法です。
判定には、以下の5つの評価基準を用いて各項目に点数をつけ、合計点で評価を行います。
0点 | 1点 | 2点 | |
---|---|---|---|
皮膚の色 | 全身が蒼白 全身が青紫色 |
身体が淡紅色 四肢にチアノーゼがみられる 先端チアノーゼ |
全身が淡紅色 チアノーゼがみられない |
心拍数 | 60未満 | 60以上、100未満 | 100以上 |
反射 | 反応しない | 顔をしかめる 弱く泣き出す |
強く泣く くしゃみや咳が出る |
筋緊張 | 弛緩している | 少しだけ四肢を動かす | 活発に四肢を動かす |
呼吸数 | 呼吸しない | 弱い、または、不定期 | 強く呼吸する |
引用:ウィキペディアより
生後1分、5分に評価を行い、それぞれで合計点を出します。
日本では、以下のように評価されることが多いそうです。
0~3点:第2度新生児仮死(重症仮死)
4~6(7)点:第1度新生児仮死(軽症仮死)
7(8)~10点:正常
ちなみに、だいちゃんはというと、
1分後:7点
5分後:7点
ん?7点は正常なのでは?
どうやら、新生児仮死を7点以下とするか8点以下とするかは、病院によって診断基準が違うようです。
だいちゃんを生んだ病院は、厳しい方の診断基準だったようです。
それでも、母子手帳の「出産時の児の状態」の欄には、「新生児仮死」と書かれてしまうんです。
新生児呼吸障害とは?
新生児呼吸障害にもいろいろあるのですが、だいちゃんが呼吸障害になった原因として挙げられるのは、以下のようなものが考えられるとのことでした。
出産時、肺の中の羊水がしっかりと排出されなかったために、肺に水がたまった状態
肺の中の羊水は、赤ちゃんが産道を通る時に徐々に排出されていくものだそうです。
ですが、何らかの理由によって十分に肺の中の羊水が排出されずに生まれてしまうと、肺が湿ったままの状態で呼吸がうまくいかないことがあるのだそうです。
肺の中の羊水は、徐々に吸収されていきますが、時間がかかることもあります。
だいちゃんは大丈夫でしたが、出産時に胎便や血液を飲み込んでしまうこともあるんだそうです。
新生児仮死だったため、第一呼吸が遅れたことで呼吸確立遅延
出産前の段階で特に問題を指摘されたことはなかったので、新生児仮死の原因は不明ですが、分娩時低酸素状態が続いたことが一因となっているのかな、と私は思っています。(医師から言われたことではないですが)
そうなると、分娩時に私がしっかりと呼吸できていなかったことが原因だったのかも。
後悔してもしきれないです・・・
あまり自分を責めすぎてもいけないですけどね。。
出産は、赤ちゃんもお母さんも、本当に命がけです。
リラックスしてお産に臨みましょう、なんてよく言いますが、実際そんな人どのくらいいるのかしら?
新生児仮死・新生児呼吸障害で生まれてきただいちゃんですが、とても元気に育っていますよ!
この記事が同じような境遇の方のお役に立てたら幸いです。
このお話の続きはこちら。
コメント
コメント一覧 (4件)
この記事すごく参考になります。第一子も大変でしたが、2人目も考えてるので、自分ごととして考えたいと思いますありがとうございます(*^ω^*)
ココ様
コメントありがとうございます!!
私も出産当時こんな状況だったので、心配で心配で調べまくったんですよ。
きっと同じような境遇の人が他にもいるだろうと思って、この記事を書こうと思いました。
お役に立ててとても嬉しいです(*^▽^*)
こちらこそ、ありがとうございます
初めまして。先日3人目の男の子を出産したのですが産声あげず状況がほとんど同じで読みながら泣いてしまいました。上2人の兄妹は当たり前のように産声をあげて産まれまさか3人目の子がこんな事になるとは思わずただただ妊娠中、分娩中の事を思い出し軽く責めては泣いてしまっています。出産したら母子同室や、退院したら上の子供たちと赤ちゃんで仲良く遊ぶ様子や赤ちゃんと暖かくなったらたくさんお散歩する事などたくさん色々考えていました。まだ生まれたばかりで希望は捨てていませんが一緒に歩いて生きていこうと思います!最後まで読んで下さりありがとうございます。また報告させてください。宜しくお願い致します。
3人のママさん
コメントありがとうございます(*´▽`*)
3人目の赤ちゃんがこんな状況だったんですね・・ショックですよね。。
自分のせいでこうなったんじゃないかと私も自分を責めましたが、あまりご自分を追い詰めないでくださいね。
うちの子はその後入院が少し延びましたが、今は元気に動き回っています!今のところ後遺症のようなものもありません。
赤ちゃんのこれからの健康を心から祈っております✨